2012年2月28日火曜日

「美味しい話」に弱いんです…その2

そして、今度は絵本の紹介です。
みんな知っている「ぐりとぐら」
きっと子どもが最初に出会う、料理の本、なのではないでしょうか。。



森のなかにおなべを担いでいった作った、大きなたまごでつくるカステラ!
いつのまにか、自分も森の中で、カステラの周りに集まる動物の一員のような気持ちになって…。
いまでも、本の中から、バターの香ばしい香りが漂ってくるような、
幸福を感じます…。

次は「ゼラルダと人喰い鬼」。
大人向け絵本でも有名な、トミー・ウンゲラーの隠れた名作。


人間の子供しか食べなかった人喰い鬼に、
「もう人間のこどもは食べない!」と改心を決意させるほどのゼラルダちゃんの作る料理とは!
なにより料理のネーミングが…最高なんです!
ポンパーノ・サラ・ベルンハルトにチョコレート・ソース・ラスプーチン!
名前を聞いているだけで、もううっとりです。
人喰いなんてグロテスク、というなかれ。

美味しいものは、人の心を幸福にする。
それは奇妙なもの、影あるもの、人間の子どもとのあいだに、
何の差別も、区別もなく。
ダークな中に、クスリとさせる作風は健在。
トミー・ウンゲラーらしい作品です。

そして、極めつけ!
この映画は、これまで私の観た映画の中でベスト3に入れたいほど、好きな映画です。
「バベットの晩餐会」



贅沢が悪、だと考え、質素な暮らしを旨とする、
寒々しいデンマークの小さな島に暮らす人々。
そして、あるとき疲れきってこの島へやってきた、過去を語らない女性バベット。
ある晩、村人に供された、見たことも食べたこともないバベットの創り出す料理。
かたくなな村人たちの心を解きほぐしていきます。

どんなに料理がまずくとも、また美味しくとも、
一切何も言わない!と固く決めた村人たちだったのに…
バベットの料理は、喧嘩していた人々には和解を、顔には笑顔をもたらし、
口からはいつの間にか笑いがもれ、いつもは気づきもしなかった、空の星々の美しさを発見する…。
言葉よりも雄弁さをもって、人の心が饒舌に語り出します。
新の芸術は、言葉よりも先に、人のこころを幸福と豊かさで満たすもの。
その様子が、驚きとともに彼らの表情を輝かせます。

そして、この料理の準備のためにすべての財産を使い果たし、
自分の持てる力をすべて出し切った料理人バベット。
また貴女は貧しくなってしまったと嘆く、牧師館の姉妹に対してバベットは言います。
「貧しい芸術家はいないのです」

人の心を豊かにしたり、勇気づけたり、
生きる力を与えることができるのが芸術の持つ力だとしたら、
それを生み出す芸術家にとって、
自分の持てる力を最大限に発揮する事こそが生きる意味であり、
何にも増して、真に心が満たされる瞬間なのだと教わりました。
そして、持てる力を与える事ができず死んでいく事がどんなに貧しいことか。


一回の料理が、人の人生も変えることもあるということ。
地味だけど、素晴らしい映画です。

本でも楽しむことができますよ! ↓



食べることが好きな人も、
料理をつくることが好きな人も、
きっと楽しむことができると思います。
美味しい話、
とってもおすすめです。

Mamiko

「美味しい話」に弱いんです…

突然ですが、お料理は好きですか?
MINORITEのお客様は男性も多いので、まったく興味なし! 食べる専門! …の人も多いかもしれませんが。。。。

ちなみに私は料理するの大好きです。
もちろん食べることも!
また、美味しいレストランなどで食事したときには、
味を覚えて帰っては、再現をしてみたり…。
また料理…が登場する物語(もしくは本)も大好き。
あんまり好きすぎて、料理本などの楽しみ方もついついマニアックな方向へ。
料理本を読んでいると、作り方そのものだけではなく、
本の中から垣間見える、その人の人間性、
価値観などに興味を覚えます。


そんなこんなで今日は、
そんなおすすめの美味しい話をご紹介します。

まずは一冊目。
米沢亜衣さんの「イタリア料理の本」(写真は2)


イタリアに通い続け、イタリアの家庭や厨房で垣間見た、
現地の人々がほっとするような本当のイタリア料理を紹介しています。
イタリアに暮らし、イタリアの人々と分かち合ったであろう料理の数々。

あらゆる料理の中に、さまざまな発見をしている、そのコメントが印象的でした。

例えば、
「忘れられぬ、ルカーニアの旅の果てにたどり着いた食堂での昼餐。
注文などしなくとも、これしかないとばかりに運ばれてきたカヴァティディを一心不乱に食べながら、
小麦粉をここまで昇華させてきた人々の指先と、思いに、頭が下がった」とか。
旅行記以上に食堂の空気や、色まで伝わってくるようで、
おなかがすいてきてしまい…
また料理がしたくなってしまうのでした。

そして2冊目は、勝手に料理の神様と思っている
辰巳芳子さんの「あなたのために」。


料理と、それを食べる人へのなみなみならぬ愛情を持ち、
スープを中心に、頭のさがるようなきめ細かな気持ちの行き届いた、料理の数々を紹介しています。
不思議なのは、レシピ本なのに、
「愛情とは何か?」を書き綴った哲学書のような本です。

人の命のゆきつくところは愛し愛される喜び…
それは、きっと湯気のむこうにあるものではないのかな…なんて
考えてしまう、深い深~い良書なのです。

2012年2月6日月曜日

鍋奉行ならぬ…そしてBELK BAGSプライスダウンのお知らせ♪

寒い日が続きますね。お風邪などひいていらっしゃいませんか?

こんな寒い季節にはやっぱり「鍋」!
そして、鍋というとこれまた欠かせない存在「鍋奉行」。
本人は大変だと思うんですが、ほんと鍋をするときの大きな存在です。

そして最近、下のような写真をアメリカのサイトで発見。
オリジナルエプロンを販売しているサイトだったんですが、商品名なんだかわかりますか~


















そうです!アメリカといえばバーベキュー!
そしてこの商品名は「the Grill Sergeant」!!
焼き軍曹!? バーベキュー巡査部長?
お国柄が出ていて、このネーミングかなりツボです。
特に手りゅう弾的缶ビールの収納方法とか、いい(笑)

それはそうと…
本日はプライスダウンのお知らせです♪
このところの円高状況を鑑みて、
BELK BAGSSimpleシリーズHip poachの値下げを行いました。
イギリス発のこのBELK BAGS
一度見たら忘れられない脱力&癒し系なロゴと、
絶妙のカラーリングセンス。
彼らのTechシリーズはすべて完売となってしまいましたが、
ふだん使いにはダンゼンSimpleシリーズはおすすめ!
とても軽くて、気軽な日常使いにかなり便利です。
もちろん、自転車なしの生活は考えられない彼らが作っただけあって、
おしゃれなだけではなく、きちんとサイクリストの使い勝手のツボも押さえています。
メッセンジャーバッグにはクロスストラップも標準装備。
一点一点、ハンドメイドで丁寧に作られたBELK BAGS、とてもおすすめです。

すべて残り1点のみですので、お早めに!
 
BELK Bags/ Simple Sling -M- Forest Green
16,000円→14,000円

BELK Bags/ Simple Sling -M- Burgundy
16,000円→14,000円



BELK Bags/ Simple Backpack -M- Forest Green
17,500円→14,000円


BELK Bags/ Simple Backpack -M- Royal Blue
17,500円→14,000円


BELK Bags/ Hip Pouch -Royal Blue
4,000円→3,500円