2012年10月12日金曜日

おじさんは、幸福のバロメーター!?

今晩は!
朝晩、だんだんと寒くなってきましたね。
でも個人的には
気持ちが良くて、大好きな季節です♪

そういえば、皆様から多くお問い合わせ頂いていた、
Sögreni のベルが到着しました!
実は、注文後待てども待てども到着せず…???
と思っていたら、わざわざスペシャルオーダー扱いで
とっても丁寧に製作してくれていたのだそうで(笑)
さすがハンドメイド…今回の音色も素晴らしいです。


さてさて…

前回、私のキューバという国への思いは書いたわけですが…
旅行好きとしては、世界中に行きたい国は数多くありますが、
そのなかでも皆様に「ここだけは訪れたほうがいい!」
といいたいのは、トルコ!
もしもまだ訪れたことがないのなら、なんという幸運!
きっと、いつかは行ってみるべきです。

この幻想的な美しさ…イスタンブールの旧市街と新市街をつなぐ、ガラタ橋にて。
それにしても、ホント男の人しかいない…光景だ~

トルコといえば古くシルクロードの時代から
ヨーロッパとアジアをつなぐ交易の拠点として栄えた国。
何がびっくりしたかといえば、その人の素晴らしさです。
あれほど、人情に富んで、素朴で人懐っこい人々を私は知りません。


とにかく道を歩いていると、気軽に話しかけてくる人が…。
例えば、「どこの国の人?案内しましょうか?」という感じ。
たいていそういう場合、何だかちょっと警戒してしまう自分がいるのですが、

トルコの場合、ただの親切で終わる…(笑)

イスタンブールの町にも無数にある絨毯店に入ると、
気さくな感じでチャイを薦められ、
まあどんどん商品を薦めらるのですが、「ごめんね、買わないよ」というと、
あっそう!という感じで、じゃあまあゆっくりしていきなよ。
という感じで、どんどんお客さんだか店員さんだかわからない人が増えてきて…
自分の身の上話やら、トルコの話やら、
みんなでもてなしてくれるわけです(笑)
こちらが悪いなあ…と思うほど長時間だったりするのですが(笑)
しばらく和気藹々と歓談して、こちらが帰ろうとすると玄関まで送ってくれて、
またね!と。

バス停で道を聞こうものなら、四方八方から人が集まってきて、
ああでもないこうでもないとアドバイス。
そして、私の行く末が決まると、みんな気を付けていきなさいといいながら、
またそれぞれの道に散っていくのです。



やはりシルクロードの国。
行き交う人がらくだを休めて、憩ったのでしょう。
今もなお、本当にもてなし上手の人々です。
たくさんの人が行きかう場所に住む国民性なんだと感じました。

だからといって何も売らないというんじゃないんです。
下心なんていうにはあまりにも、数段上手の商売上手の人々。
買うことも、売ることも、決して押しつけがましくなく、とても自然な生活の一部。
何がなんでも売るんじゃなくて、
いつの間にか、お客さんも楽しい気持ちで買い物をしている。
でも、共に時間を過ごすうちに、いつのまにかお客と店主ではなくて、
異国の地で出会った、人間同士になっているのだけれど。

短い旅行期間でしたが、
そういえば一度もだまされたり、盗まれたりしなかった。
急に雨が降ってきたら、カフェの中からおいでおいでと手招きされ、
カフェのテラス席でしばらく座っていったら?と無料のチャイを供され、
雨があがると、またおいでと。


そういえば以前、
東京でかなり激しく自転車で転倒したことがあるですが(!!)
道行く人々の無関心に、背筋が寒くなった覚えがあります。

結構血だらけ&デニムビリビリの私をみながら、
目の前数メートルで携帯で平然と話す男性、
「うわー超痛そう~」といいながら、すぐわきを通り過ぎる若い女性たち。
私だったら、とにかくまずは駆け寄るのに!と思いながら、
それってふつうじゃないのか?と逆に不安になるくらい。
トルコに来て、人々の”人間らしさ”に触れて、心底ほっとしました。
多分この街でそんなことになったら、
だれもほっとかないと思う!



そうそう。
外国にいって、この国はいい国だな、活気があるな…と感じる国は、
きまっておじさんが元気な場所。
おじさんが楽しそうに生活をしている場所です。

トルコは肩身がせまそうにしているおじさんはだれもいなくて、
本当、ぶらぶら平日の昼間からつりをしている人や、
公園や港でうろうろしている人がいっぱいいたんですが、
なんかそれも目的っぽい(笑)

仕事しているのか、友達としゃべっているのか。
そんな街角でお茶を飲んで、しゃべっているおじさん達の様子を見ていると…
たまの休日って感じでもないし(笑)
日本で、あんまり昼間からぶらぶらしてばかりいると、
おじさんはきっと肩身が狭いと思う。

トルコには、
忙しいことが美徳!というようなどこぞの国にはいっぱいいる人や、
うろうろしている人を、働いてない人!という人もいない。
それぞれの幸福をお金以外のもので測り、
人らしい生き方と、多様さを受け入れる、社会の度量がある気がしました。
みなそれぞれに悩みもあるんだろうけれど、
それでも、個々に生活を楽しんでいるように見えました。


はっきりとした理由はわからないけれど、おじさんはその国の幸福指数のバロメーター!?
ではないかと思う、今日この頃。
悲しいかな、日本を見ているとそう思います。
おじさん、元気ないですもんね。

なにはともあれ、摩訶不思議…トルコ。
見習うべきところが、いっぱいありました。
ぜひ、機会があればみなさんも行かれることをおすすめします。
私もまた、行きたいな。
(photographs by Iwao Komiyama all right reserved.)
Mamiko




珈琲の袋ずめをする少年たち。少年の働く姿をよく見かけました。
カメラを向けると、かっこよくとれよと言わんばかり。
撮れた写真もチェックして、堂々とうなずく彼ら。
やはり働いている子供には、大人びたまなざしを感じます。












こういうおじさんが憩える場所がそこかしこに。
ああ、トルコでおじさんになりたい…