2011年5月26日木曜日

この季節になると思い出すこと…その2

よく見るとハンサム。 まつ毛も生えていたりなんかして。
くちばしの端っこが黄色いのが雛の証拠。
いろいろネットで調べてみたところ、
まず第一に温めることが大事。
ティッシュを敷き詰めた箱にスズメを入れ、
ヒーターはないから…箱に白熱灯を当て続けることにしました。

エサは思いつくままご飯やら卵の黄身などをあげてみるものの…食べず。
どうやらメジロの餌というものが
スズメには合うらしい…とネットで取り寄せ、
「育ての親」という秘密兵器も購入。
(ナイスネーミング!)
生餌(!)しか食べないらしい…ということで
釣具屋で芋虫を買ってくるという始末。
(3匹で1日に30匹以上の
ウジウジ動くムシを食べます…)

そして極め付けは1時間以上食べずにいると死んでしまうらしい(!!)というわけで、
当時の職場にも連れて行き、勤務中はトイレで飼うことに。
(これを認めるとは、なんて心の広い上司でしょう…)
ピンセットで餌をつまみ、ピーピーなく鳥に1時間ごとにせっせと餌を運び…
なんて鳥のお母さんは大変なんだっ! と実感。

それからそれから。
日に数時間、鳥かごに入れて、外に出してお母さんが現れるのと待ちました。
でもいつもお迎え来ず…。
(子育て中にヒナと離れてしまった親鳥を探す方法らしいのですが、数日が勝負らしい…)
しょうがなしに家の中では「スズメ巣立ち特訓アスレチック」(!!)を作り、
枝から枝に飛ぶ練習をさせたり、
お風呂場で飛び回る訓練をさせる日々(ヒマ…?)。
そして約3週間、ほぼスズメ中心の生活を送り、
だんだんと羽毛も生え、まるまる太り、かわいくなってきたのでした。

「育ての親」という名の
小鳥の口に餌をやる道具。
いろんなものがあるんだな~
だんだん飛べるようになったヒナを
 トレーニングする施設を作る親馬鹿ぶり。
(新聞紙の上にスズメがいるのが見えますか?)

観葉植物で枝にとまる練習…

 















大きな発見は、ムシをピンセットでつまむと、
肩にも乗ります…
ピーピーピーピーものすごい声で羽をパタパタさせてほしがるのですが…
なぜか地面に置くと見向きもしない!
なぜ!? 同じでしょ! 動いてるでしょ! 餌なのよ!
なんでそんなに馬鹿なの(泣)??
と思いきり話しかけながら、
なんとか地面に落ちているムシが捕まえられるようになるまで…と
トレーニングに励む鳥3匹と私。
はたから見ると間抜けですがかなり必死。
3匹のうち成長が早いお兄ちゃん2匹はまあだんだんとクリアするようになったものの、
小さい弟一羽がどうしても床に置いた虫をつーん…といつまでも無視をする!


ええい! そんなことが、
まだ分からんのか!!(泣)



ついに、はじめて弟君が床の虫を食べたその瞬間は、
私にとって、かのヘレンケラーが水という言葉を理解した「奇跡の人」さながらの感動のシーンでした!
(おおげさか…)

そんなこんなで怒涛の1か月が過ぎ、
近所の緑豊かな公園に放ちました。

本当に逃げるように!
恩返し感なく(笑)
びゅーんと飛んでいきました。

でも大きくなってよかった。
今頃どこでどうしているだろうと
この季節が来ると、今も時々思い出しています。

元気でいるといいなあ~

Mamiko

2011年5月23日月曜日

この季節になると思い出すこと…その1
















新緑の季節っていいですね!
自転車に乗って緑の中を走ると、
もうそれだけで楽しくなっちゃう単純な私。

この季節になると、
私には忘れえない思い出があります。
甘く切なく…そして苦しかった日々!
ちょうど2年前の今頃、やってきた彼ら(彼女ら?)…。
そう雀のヒナです!
うちの玄関先の土の上になぜか3匹。しかもまとまって、さらに元気なく(泣)
落っこちたのか、はたまた誰かが巣を取り去って捨ててしまったのか。
とにかく羽毛も生えていないような状況で、
このままでは死んでしまう~と
いったん保護をして様子を見ることにしました。

でも、野鳥はおろか鳥のヒナなんて育てたことないし…。
とりあえず、日本野鳥の会にまずは電話だ! といきなり相談してみたところ、
いろいろヒアリング。そして結果、あっさり「もとの場所に戻してください」(!!)。
それはないでしょう~と思ったものの、のちのち調べてみたら、
お母さん雀が子スズメを連れて巣立ちのトレーニング中に、
人間が落ちていると思って連れ去ってしまうことが多いんだとか(=誤った保護)。
そしてスズメはまかりなりにも野生鳥獣。
鳥獣保護法の観点からしても、
すべてのヒナが成長できるわけではない、
という前提で成り立っている自然界のバランスの観点からしても、
そういう場合は「元の場所に戻す」という日本野鳥の会の方のアドバイスが正解…
というのはよく分かったのですが。
でも、あまりに小さいこのグッタリさんたちを見ていると、
それでも何とかしてあげないと…と、
しばらく育ててみることにしたのでした。

…つづく!